誕生石とは、1月〜12月それぞれの月に定められた宝石のこと。身につけると幸運や加護が得られるとされ、お守りやプレゼントとして親しまれてきました。日本では2021年12月に63年ぶりの改訂が行われ、アイオライトやモルガナイトなど10種類が追加されて、全部で29種類に。複数の誕生石がある月は、色や石言葉の好みで自由に選んでかまいません。
誕生日プレゼントや自分へのお守りとして人気の「誕生石」。実は近年、日本の誕生石は大きく見直され、選べる宝石がぐっと増えました。この記事では、2021年の改訂を反映した最新の12ヶ月の誕生石一覧と、それぞれの石言葉、選び方まで、はじめての方にもわかりやすくご紹介します。
誕生石とは?2021年に63年ぶりの改訂
誕生石の起源は古く、旧約聖書に登場する12種類の宝石にさかのぼるといわれます。現在の形の基礎は1912年にアメリカの宝石業界が定めたもので、日本でも広く親しまれてきました。
そして2021年12月20日、全国宝石卸商協同組合が、日本ジュエリー協会などの賛同を得て、日本の誕生石を63年ぶりに改訂。新たに10種類が加わり、従来の19種類から29種類へと増えました。これにより、月によっては1〜4種類の誕生石から好きな石を選べるようになっています。
改訂の背景には、「もっと多くの人に宝石へ親しんでほしい」という業界の思いがあったといわれます。従来は団体ごとに誕生石のリストがまちまちで、統一されていませんでした。そこで全国宝石卸商協同組合が中心となり、リストの統一と、選択肢を広げるための宝石の追加を行ったのです。結果として、これまで貴石中心で手の届きにくかった月にも親しみやすい宝石が加わり、誕生石選びの楽しみが大きく広がりました。
12ヶ月の誕生石一覧(2021年改訂版)
最新の12ヶ月の誕生石と、代表的な石言葉をまとめました。「(2021)」は今回の改訂で追加された宝石です。
| 月 | 誕生石 |
|---|---|
| 1月 | ガーネット(石言葉:真実・友愛・忠実) |
| 2月 | アメシスト、クリソベリル・キャッツアイ(2021)(誠実・心の平和) |
| 3月 | アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン(2021)、アイオライト(2021)(沈着・聡明・勇気) |
| 4月 | ダイヤモンド、モルガナイト(2021)(純潔・永遠の絆) |
| 5月 | エメラルド、翡翠(幸運・愛・安定) |
| 6月 | 真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト(2021)(健康・長寿・純粋) |
| 7月 | ルビー、スフェーン(2021)(情熱・勇気) |
| 8月 | ペリドット、サードオニックス、スピネル(2021)(夫婦の和合・幸福) |
| 9月 | サファイア、クンツァイト(2021)(誠実・慈愛) |
| 10月 | オパール、トルマリン(希望・幸福) |
| 11月 | トパーズ、シトリン(友情・希望・繁栄) |
| 12月 | ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト(2021)、ジルコン(2021)(成功・繁栄) |
※石言葉には諸説あり、宝石の種類や地域により異なる場合があります。1月・5月・10月・11月は今回の改訂での追加はありません。
誕生石の選び方
「複数あると、どれが正解か分からない」と迷うかもしれませんが、選び方に決まりはありません。同じ月の誕生石なら、次のような基準で自由に選んで大丈夫です。
- 直感的に「美しい」と感じる色で選ぶ
- 石言葉に込められた意味で選ぶ
- ふだんの服やアクセサリーに合う色で選ぶ
- 贈る相手の雰囲気・好みに合わせて選ぶ
また、誕生石は自分の誕生月のもの以外を身につけても問題ありません。大切な人の誕生石を選んだり、好きな色や石言葉で選んだりと、楽しみ方は自由です。
2021年に追加された10の誕生石
今回の改訂で新しく仲間入りしたのは、次の10種類です。聞き慣れない名前もありますが、それぞれに魅力があります。
- アイオライト(3月):見る角度で色が変わる多色性が魅力
- ブラッドストーン(3月):深緑に赤い斑点が入る個性的な石
- モルガナイト(4月):淡いピンクが優しい印象のベリル
- アレキサンドライト(6月):光で色が変わる希少な宝石
- スフェーン(7月):ダイヤ以上ともいわれる強い輝き(ファイア)
- スピネル(8月):かつてルビーと混同された美しい赤も持つ石
- クンツァイト(9月):やわらかなピンク〜藤色が上品
- クリソベリル・キャッツアイ(2月):猫の目のような光の筋が現れる
- タンザナイト(12月):タンザニアだけで採れる青紫の希少石
- ジルコン(12月):強い輝きを持つ天然石(キュービックジルコニアとは別物)
代表的な誕生石とその魅力
数ある誕生石の中でも、特に人気の高い宝石をいくつかご紹介します。それぞれに歴史と物語があり、身につける楽しみが深まります。
4月・ダイヤモンド——「宝石の王」とも呼ばれ、真実・純粋・永遠の愛を象徴します。天然の物質の中で最も硬く、その圧倒的な輝きから婚約指輪の定番として愛され続けています。
5月・エメラルド——深く澄んだ緑が印象的な宝石で、幸運や安らぎを象徴します。古代エジプトの女王クレオパトラが愛したことでも有名で、その気品ある緑は今も多くの人を魅了します。
7月・ルビー——燃えるような赤が魅力の「宝石の女王」。情熱や勇気の象徴とされ、古くから世界中の王侯貴族に珍重されてきました。深い赤ほど価値が高いとされます。
9月・サファイア——澄んだ青が美しい宝石で、誠実や慈愛を象徴します。実は青だけでなく、ピンクや黄色などさまざまな色があり、身につける人を守るお守りとしても親しまれています。
10月・オパール——見る角度で虹色にきらめく「遊色効果」が最大の魅力です。希望や幸福を象徴し、ひとつとして同じ表情がない個性で人気を集めます。やや繊細な宝石のため、乾燥や衝撃には少し気を配ってあげたい石です。
誕生石を長く楽しむために
誕生石を選んだら、長く美しく使うために、宝石ごとの性質も少し知っておくと安心です。宝石には硬さ(硬度)や扱いやすさに違いがあり、たとえばダイヤモンドはとても硬い一方、オパールや翡翠、真珠などは衝撃や乾燥に弱い面があります。日常使いするなら、硬度や耐久性も考えて選ぶとよいでしょう。使用後はやわらかい布で軽く拭き、宝石ごとに適した方法で保管すると、輝きを長く保てます。
また、宝石には天然石のほかに、人工的に作られた合成石や、色を美しくする処理を施したものもあります。見た目が似ていても価値は変わるため、しっかり選びたい方は「鑑定書と鑑別書の違い」や、ダイヤモンドなら「ダイヤモンドの4Cとは」もあわせてご覧ください。宝石の世界をもっと深く知りたい方は、宝石図鑑もおすすめです。
よくある質問(FAQ)
誕生石は2021年に変わったのですか?
はい。2021年12月に日本の誕生石が63年ぶりに改訂され、10種類が追加されて全29種類になりました。1月・5月・10月・11月は追加はありません。
誕生石が複数ある月は、どれを選べばいいですか?
選び方に決まりはありません。同じ月の誕生石なら、好みの色や石言葉、服装に合う色などで自由に選んで大丈夫です。
自分の誕生月以外の誕生石を身につけてもいいですか?
問題ありません。大切な人の誕生石や、好きな色・石言葉の宝石を選ぶのもおすすめです。月ごとに変えて楽しむ人もいます。
2021年に追加された誕生石には何がありますか?
アイオライト、ブラッドストーン、モルガナイト、アレキサンドライト、スフェーン、スピネル、クンツァイト、クリソベリル・キャッツアイ、タンザナイト、ジルコンの10種類です。
誕生石はどこが定めているのですか?
日本では全国宝石卸商協同組合が中心となり、日本ジュエリー協会などの賛同を得て制定・改訂しています。
まとめ|あなたの誕生石を見つけよう
2021年の改訂で選択肢が広がった誕生石。生まれ月の宝石を知ることは、宝石の世界への入り口にもなります。要点を振り返りましょう。
- 誕生石は各月に定められた宝石
- 2021年に63年ぶり改訂、10種追加で29種に
- 複数ある月は好み・石言葉で自由に選べる
- 誕生月以外の石を身につけてもOK
- 日常使いは硬度・耐久性も考えて
- 天然・合成・処理で価値は変わる
参考・出典
※石言葉や意味には諸説あります。宝石の選定・詳細は各団体の公式情報もあわせてご確認ください。